今までN64のゲーム画面をPC(OBS)に取り込むときGV-USB2.0を使っていました。
今回はその代替手段としてRCA(三色ケーブル)からHDMIに変換してくれる機器を使ってみました。
異なる複数の方法で映像を映す手段があれば、私としてはちょっと安心できるわけです。
1.GV-USB2.0が動かないので
今までN64のゲーム画面をPCに取り込むときGV-USB2.0を使っていました。
- 価格: 4863 円
- 楽天で詳細を見る
GV-USB2.0が悪い製品だと言うつもりはありません。
でもね、正常に動かないんですよ。動いてくれないと困るんです。
具体的には音が出ない。映像は映ります。
私もいろいろとやったんですよ?
PCの再起動も、再インストールも、メーカーが推奨する方法からネットに転がっていたおまじないのような裏技まで試したんですけど、動かないものは動かないのです。
2024年1月10日現在は、「PCからGV-USB2を2時間外した状態でPCを起動し、起動後に接続し、LightCaptureを起動してから30分ほどで直る」がベストな方法です。
完全に壊れたわけではないのかもしれないけれど、正常に動かないならしょうがない。
代替手段としてRCA(三色ケーブル)からHDMIに変換してくれる機器を購入しました。
複数の方法で映像を映す手段があれば、私としてはちょっと安心できるわけです。
2.MCV-RCAHDを使ってみた
メーカーはいくつかあるんですけど、今回はアイネックス製の変換器(MCV-RCAHD)を買いました。
RCA(3色ケーブル)側はいいとして、出力側のHDMI側は購入前に注意が必要です。
HDMI端子には形状が異なるタイプがあるので、映し出そうとしているPCでもディスプレイでも一度確認しておいたほうがいいでしょう。
アイネックス製の変換器はタイプAです。
ほとんどのPCならHDMI端子の形状はタイプAだと思いますけど、念のため確認してください。
私が購入した実機の写真です。HDMI端子の形状の参考にしてください。
1つ目がRCA(三色ケーブル)とつなぐ部分。これをN64の3色ケーブルとつなぎます。
2つ目が電源。変換器を動かすための電源です。隣のスイッチは解像度を切り替えるスイッチです。元々720Pの映像が1080Pに増えるわけではありません。電源のケーブルは付属しています。USB給電が可能なので、PCを電源にできます。
3つ目がHDMIとつなぐ部分。GV-USB3に付属しているHDMIケーブルがあれば別途購入する必要はないかもしれません。すでにNintendo SwitchとGV-USB3を接続した経験がある方は、「ここに挿せばいいんだな」という感覚があると思います。
アイネックス製の変換器には、変換器とPC・ディスプレイ・テレビ等をつなぐHDMIケーブルが付属していません。HDMIケーブルを買う必要があるかもしれません。HDMIケーブルを購入する際は長さにも注意が必要です。
アイネックス製のRCA→HDMI変換器(MCV-RCAHD)とHDMIケーブルの合計は2000円くらいです。
3色コードを持たない機器にも接続が可能です。
試しに変換器とディスプレイをHDMIケーブルでつないでみると、映像は映りますが音声は出ません。スピーカーにつないでいるわけではないですからね。
試しに変換器とPCをHDMIケーブルでつないでみたのですが、映像も音声も出ません。「接続すること」と「映像を取り込むこと」は異なるのです。映像を取り込む装置を「ビデオキャプチャー」と言うそうです。PCに映像を取り込むにはビデオキャプチャーが必要です。
①HDMI接続ができる
②ビデオキャプチャー
となると、GV-USB3が有名ですね。他のメーカーや製品もあります。
N64のような3色ケーブル(RCAケーブル)の映像をPCに取り込みたいとき、今まではGV-USB2.0に依存していましたが、RCA→HDMI変換器によって選択肢が増えました。
これは私個人としては画期的なことだと感じています。GV-USB2.0が不調でも代替手段を用意できたわけですから。
次は実際にOBSにゲーム画面を映したいと思います。
3.MCV-RCAHDとGV-USB3とPCを接続してみた
接続の全体像はこんな感じです。
N64の3色ケーブル(RCA)を変換器(MCV-RCAHD)でHDMIに変換し、それをGV-USBにつなぎ、PCに接続する。図のUSBケーブルを青くしたのは、USB3.0ポートが必須だからですね。
3.1.接続で気をつけること
気をつけなきゃいけないと思ったことは2点です。
①変換器のケーブルをGV-USB3の「HDMI」の「IN」に接続する。
よくある間違いですが、INとOUTを間違えないでください。どっちから入って、どっちへ出ていくのか。信号の方向を意識してください。
②GV-USB3はUSB3.0の差込口(ポート)のみ有効である。
これは私が引っかかりました。
「USBなら何でもいいだろう」という思い込みの元、PCの空いている差込口にGV-USB3を接続したのですが、GV-USB3から「USB3.0を使え」と怒られてしまいました。
USB2.0の差込口では無効なのです。
PCによってはUSB2.0の差込口しかないものもあると思うので、PCにUSB3.0の差込口があるかを確認してみてください。
端的に言えば、差込口のプラスチックが青いか黒いかです。USB3は青く塗ることが推奨されているようです。
あとはPCのUSB差込口にあるマークに「SS」と書いてあるかです。「SS」はSuper Speedの略らしく、USB 2.0(Hi-Speed USB)とUSB 3.0(Super Speed USB)の区別のためらしいです。あの「SS」の意味とか数字は通信速度ということを初めて知りましたね。
見分け方は下記の記事が詳しいです。
PCにUSB3.0の差込口が無いという場合は・・・ちょっと私は分かりません。
・USB2.0とUSB3.0の変換器があるのかな?もし変換器があれば変換器を使うとか。
・GV-USB3にこだわらず、USB2.0にも対応しているHDMI接続が可能なビデオキャプチャーを選択するとか。
・もういっそのことUSB3.0の差込口があるPCに買い替えるとか。
予算との相談もあると思うので、どの対応が良いかは考えてみてください。
変換器は変換に成功してもGV-USB3が認識してくれないかもしれないし・・・PC買い替えなら確実だけど、安い買い物ではないし・・・うーん・・・。どの方法も試したわけではないので、私からは「やってみないと分かりません」としか言えません。
今の時代のPCなら確実にUSB3.0以上の差込口がついていると信じたいですね。もしこれからPCを買おうと思っていた人がいたら、USBのことも購入前に確認してみてください。あと差込口の数も大事ですからね。
3.2.OBSに映像を取り込んでみた結果
OBSで取り込んだ結果が下記の画像です。
①比較用。GV-USB2.0の場合。
②GV-USB3とRCA→HDMI変換器(MCV-RCAHD)の場合。
③GV-USB3とRCA→HDMI変換器(MCV-RCAHD)の場合で、縦横比(アスペクト比)を①に合わせた場合。
以上のように、ちゃんとOBSにもN64の映像が出力されていることを確認しました。
なお、変換器の解像度を切り替えるスイッチは1080pにしています。・・・あんまり意味ないと思うけど。
画質的にはどっちもどっちという印象です。プレイ上は気にならないと思います。
ゲーム画面の映像はOBSのゲームキャプチャウィンドウで取り込んでいます。
ゲームキャプチャウィンドウのプロパティにある「カスタム音声デバイスを使用する」という項目には注意が必要です。チェックを入れ、音声デバイスを「GV-USB3」に指定しないとゲームの音声を拾えないことがあります。
気にしなければいけないことは画面の縦横比(アスペクト比)ですね。N64の解像度は4:3と聞きましたが、私はちょっとだけ縦長の比率に調整しています。②のように画面が16:9だと、どうしても潰れたような印象が気になってしまうので。
ゲームキャプチャウィンドウを選択し、右クリックし、「変換」→「変換の編集」を選択します。「変換の編集」に「大きさ」の項目があるので、そこに具体的な数値を入力すれば好きな大きさや比率に変更できます。
4.おわりに
N64のようなRCA(三色ケーブル)のゲーム機をPCに取り込む場合、GV-USB2.0を使うのが一般的だと聞きましたが、今回のアイネックス製のRCA→HDMI変換器とHDMI接続できるビデオキャプチャーで足りるなら選択肢の一つとして考えても良さそうですね。
今回みたいにGV-USB2.0が映らないときの緊急手段・代替手段があるだけでも安心です。
問題は変換器がどれくらい長持ちしてくれるか。それが私には分かりません。
安かろう悪かろうですぐにダメになるかもしれないし、案外長持ちするかもしれない。
あとは電源の有無ですね。GV-USB2.0は電源不要ですが、変換器(MCV-RCAHD)は電源が必要です。コンセントやUSB差込口に空きが無ければGV-USB2.0でやるしかないです。
HDMIの差込口しかないテレビで遊ぶ分には変換器だけで十分です。
PC(OBS)に映像を取り込みたい場合は、変換器だけでなくビデオキャプチャーも必要になります。
現在配信している方やこれから配信しようとしている方、3色ケーブルのゲームを遊んでみたい方の参考になればいいなと思います。