将棋 2024年12月12日 わんたん・いっぺいちゃん戦の解説

僭越ながら解説を務めさせていただきます。

たまさざれです。

 

まずは両対局者おつかれさまでした。

二人の拮抗した戦いは4時間147手の大熱戦となり、大変見ごたえのある将棋となりました。

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私もそんなに棋力が高いほうではありません。

とくにこの1年はシレンしかやっていないので将棋はかなり下手になっていますが、最後の詰み局面といくつかの詰み逃し局面について解説します。

AIによる解析を部分的に使いましたが、ここでは私自身が配信中にリアルタイムで考えていたことを中心に述べます。

 

 

1.棋譜の見方について

将棋の棋譜は一般的に先手の目線で表現します。

先手から見て右から数えて〇番目をアラビア数字(1~9)で、先手から見て上から〇番目を漢数字(一~九)で表します。

よって、先手から見て1番右上のマス目を「1一」とし、先手から見て1番左下のマス目を「9九」となります。

 

☗☖←この将棋の駒の形をした記号があります。

塗りつぶされている方が先手を表します。

白背景・黒文字であれば☗先手・☖後手となります。

(※余談ですが、UIの都合上、黒背景・白文字の場合、先手の☗が白く塗りつぶされていることがあるので注意が必要です)

 

終局時点での見え方は次のようになります。

 

詰みとなった手:☗7五馬

・わんたんさん目線(先手)

 

・いっぺいちゃん目線(後手)

 

今回はわんたんさんが先手だったので一般的にはわんたんさん目線の画像を載せますが、配信では後手のいっぺいちゃん目線でした。

この記事ではいっぺいちゃん目線(後手目線)の画像を掲載します。

棋譜に矢印は使わないのが一般的ですが、分かりやすく矢印を使います。

すべて分かりやすさ重視で書きます。

 

2.最後の詰み局面の解説

まずはこの部分について解説します。

 

問題局面は次の画像の通りです。☗8五桂打。

 

配信では2時間23分20秒頃です。

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いま、わんたんさんが持っていた桂馬を8五に打ち、9三のいっぺいちゃんの王様に王手をかけた局面です。

いっぺいちゃんには①上(☖9四王)、②左(☖8三王)、③下(☖9二王)と3つの選択肢がありますが、いずれも詰みがあります。

複数の詰みがありますが、将棋の基本的な詰みの形の解説と絡めて基本的には1通りだけ説明します。

ある局面で複数のありえそうな選択肢が存在し、それぞれの選択肢を進めていった一連の手順を「変化(へんか)」と言います。

ある局面を分岐点と表現するならば、「変化」は分岐A、分岐B、分岐C・・・みたいなものです。

 

2.1.上(☖9四王)に逃げた場合の変化

実戦で選択された変化です。

実戦ではこの後、☗9五歩→☖8五王→☗7五馬となり、詰みとなります。

 

☗9五歩に対して☖8三王と逃げると、次の図となります。

 

ここで良い手があります。☗8二成桂です。

 

左上に逃げる手(☖7四王)は☗7五馬までの詰みとなります。

成桂があるので元いた場所に戻れません。

まっすぐ下に逃げる手(7三王)も8五に桂馬があるので逃げられません。

もちろん桂馬や馬を王で取っても、他の駒に取り返されます。

 

ということで、☗8二成桂は取るしかありません。☖同王です。

 

ここで将棋の基本的な詰みの形があります。☗6二飛成です。

相手の王様と自分の龍が縦横方向に1マス空いて並んでいる形です。

この形を「一間竜(いっけんりゅう)」と言います。

ただし、ナナメで並んでいる場合は「一間竜」とは言いません。

 

一間竜(いっけんりゅう)

・一間竜の形(縦に並んでいる)

 

・一間竜の形(横に並んでいる)

 

・一間竜でない形(ナナメに並んでいる)

 

一間竜の形(☗6二飛成)で王手した局面です。

竜で遠くから攻撃されているので、王様と竜の間に駒を打ちます。

 

合間に置かれた駒なので「合駒(あいごま)」と言います。表記としては「間駒」でも大丈夫です。

直感的には間に置かれる駒なので「間駒」ですが、伝統的には「合駒」が用いられています。ニュアンスとしては「合いの手」の意味合いがあるんじゃないかなと勝手に想像しています。言葉の正確なところは知りません。ここでは「合駒」と表記します。

「合駒」を指すことを、「合駒する」とか言います。

 

せっかくなので金を打ってカウンターしてみましょう。

☖7二金打です。次に相手の竜を金で取ることができます。

しかし、「一間竜」の形は強いので、竜が逃げる必要はありません。

持ち駒の銀を打ってみます。

☗7三銀打としてみました。

この局面を考えてみましょう。

①カウンターするために金を打ったので、金で相手の竜を取ります。

→銀で王様が取られてしまいます。

②銀で王手されているから、金で相手の銀を取り返します。

→竜の遠距離攻撃から王様を守る壁役(合駒)が無くなってしまったので、竜で王様が取られてしまいます。

③銀で王手されているから、王で相手の銀を取り返します。

→竜はナナメ1マスに動くことができます。竜で取り返すことができます。

 

つまり、この局面では王様は逃げることしかできません。

このように「一間竜」は相手の壁役(ここでは☖7二金)を無効化する能力を秘めているので強力な形とされています。端的に言えば、貫通攻撃です。

 

余談ですが、こういう時に「合駒」とか「合駒X(エックス)」という表現がされたりします。具体的な駒の名前を使いません。

何を置いても竜の攻撃を防ぐことはできずに黙って取られる運命にあるため、そこに置く駒は何でもいいからです。実際問題としては安い駒を使うほうがまだお得です。

☖7二金打としましたが、☖7二歩のほうがまだマシでしょう。歩でも、香でも、桂でも、銀でも、金でも。そのまま相手に渡ってしまうので歩がまだマシです。

ここではとりあえず金を打った場合を進めていきます。

 

☗7三銀打には、①☖9二王、②☖8三王、③☖8一王と3つの合法手(反則でない手)があります。

 

①☗7三銀打に、☖9二王と指してみました。

「一間竜」の形が見えますか?

 

以下、☗7二竜→☖8二合駒X→☗8三銀打までの詰みとなります。

 

②☗7三銀打に、☖8三王と指してみました。

 

以下、☗7二竜→☖7四王→☗7五馬までの詰みとなります。

 

③☗7三銀打に、☖8一王と指してみました。

 

以下、☗7二竜までの詰みとなります。

 

以上のように、☗8五桂打に対して、上(☖9四王)に逃げた場合は詰みとなります。

 

2.2.左(☖8三王)に逃げた場合の変化

上がダメなら横に逃げます。

☗8五桂打に対して、左(☖8三王)に逃げてみました。

対戦相手の目線では右に移動したように見えますが、将棋では指す人・手番の人の目線で駒の動きを語るので、ここでは「左に移動した」と表現しています。

この局面、どこかで見たような形をしていると思いませんか?

 

 

「一間竜」を作ります。

 

 

☗8二成桂→☖同王→☗6二飛成まで進めました。

 

ここから先はもう大丈夫ですね。

同じように進めてみます。

☖7二金打→☗7三銀打をしました。

右(☖9二王)と下(☖8一王)に逃げた場合は同じですね。

・☖9二王→☗7二竜→☖8二合駒→☗8三銀打までの詰み。

・☖8一王→☗7二竜までの詰み。

 

上(☖8三王)→左上(☖7四王)も同じです。

・☖8三王→☗7二竜→☖7四王→☗7五馬までの詰み。

 

なので、上(☖8三王)→右上(☖9四王)を考えてみます。

☖8三王→☗7二竜→☖9四王と進めた局面です。

持ち駒にある歩を打って相手の王様を詰ませる場合は「打ち歩詰め」という反則(禁じ手)ですが、

元々盤上にある歩を前に進めて相手の王様を詰ませる場合は「突き歩詰め」という合法手です。

よって、☗9五歩で終わり・・・・・・ではないです。

まだ左上(8五)に逃げることができますが、☖8五王→☗7五馬までの詰みとなります。

 

ただし、☖8三王→☗7二竜→☖9四王には、7三に先手の銀がいるので☗8四馬のほうが☗9五歩で詰ますより早いですね。

 

以上のように、☗8五桂打に対して、左(☖8三王)に逃げた場合も詰みとなります。

 

2.3.下(☖9二王)に逃げた場合の変化

最後の希望です。下に逃げます。

☗8五桂打に対して、下(☖9二王)に逃げてみました。

でもよく見てください。

 

 

「一間竜」の形が見えますか?

 

 

進めてみましょう。

☗8二成桂→☖同王→☗6二飛成まで進めました。

これは左(☖8三王)に逃げた場合と同じです。

以下は同じ運命をたどります。詳細な手順は左(☖8三王)に逃げた場合を確認してください。

 

以上のように、☗8五桂打に対して、下(☖9二王)に逃げた場合も詰みとなります。

 

2.4.まとめ

結論としては、☗8五桂打に対して、上(☖9四王)・②左(☖8三王)・③下(☖9二王)のどこに逃げても詰みとなります。

 

ポイントは「一間竜」です。

将棋の基本的な詰ませ方として「一間竜」を作ることができたら早いです。

「一間竜」の形を作ることができたら、だいたい詰みです。

問題は「一間竜」をどうやって作るかです。

今回の対局では、☗8二成桂と成桂で王手すると自然に一間竜の形を作ることができました。

 

3.いくつかの詰み逃し・詰みについて

勝敗を分けたポイントはいくつかあると思いますが、ここでは詰み逃しや詰みに関する局面ついて軽く触れておきます。

 

3.1.☖8二同馬(138手目)

この局面ですね。

わんたんさんが赤いほう(成桂)で王手していたら終わっていたところです。

実戦では金で王手して、遠くにある馬に取られた局面です。

この同馬により、先手玉に詰みが発生し、いっぺいちゃんにチャンスが訪れる予定でした。

 

配信では4時間01分25秒頃です。

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とりあえず無意味な手として☖同馬に対して、☗1六歩を指してみました。

ここで先手いっぺいちゃんの勝ちが発生します。5手詰みです。

将棋特有の手なので、1手目が難しいかもしれません。

ヒントは☖同馬によって詰みが発生したことです。

以下、正解手順です。

1手目は☖7九金です。

金をただで捨てます。

もったいないように思えるかもしれませんが、この金を捨てることで竜に王様を近づけることができます。
☖7九金には取る一手です。取るしかありません。☗同玉です。

持ち駒をよく見てください。

金の枚数が足りています。

あとはぺたぺた貼るだけです。

同玉には、☖6九金打→☗8九玉→☖7九金打までの詰みとなります。

 

3.2.☗7三銀打→☖同桂→☗同桂成→☖同金(124手目)

この局面ですね。

王手をかけ続けていた場面です。

手の流れとしては、☗7三銀打→☖同桂→☗同桂成→☖同金です。

実戦ではこの次に☗5二飛打と王手しましたが、これは私の知らない手でした。

 

私が考えていた詰みはもっと単純でした。

持ち駒が豊富なのでそのまま駒を取りながら王手を続けます。

全部取ってだいたい勝ちです。

☖同金に対して、☗同銀成です。

取る手と逃げる手がありますが、取る手から。

☗同銀成→☖同玉には複数の詰みがありますが、私だったら☗8五桂打します。

下(☖7二王)には、先手の6四桂馬があるので逃げられません。

この6四桂馬を取ると金で取り返されるので取れません。

 

上(☖7四王)に逃げたら、☗7五金打までの詰みです。

 

右上(☖8四王)に逃げたら、☗7五金打→☖9四王→☗9五歩までの詰みです。

 

左下(☖6二王)に逃げたら、☗5二とまでの詰みです。

 

右下(☖8二王)に逃げるとちょっと長いですが、もう一回桂馬を打って、全部取って勝ちです。

☖8二王→☗7四桂打です。

逃げる場所が右(☖9二王)か下(☖8一王)しかありませんが、どっちでも☗8二金打です。

☖9二王→☗8二金打の局面です。

この金を取ると、確実に桂馬で取り返されます。

王様では取れないので☖同銀の一手です。全部取っていきます。

☖同銀→☗同桂成→☖同玉の局面です。

上から抑えこんでいきます。

☗7四銀打です。

右(☖9二王)と下(☖8一王)は☗8二金打までの詰みとなります。

☖9二王→☗8二金打の局面です。

☖8一王→☗8二金打の局面です。

 

左下(☖7一王)は☗7二金打までの詰みとなります。

☖7一王→☗7二金打の局面です。

この「☖8一王→☗8二金打」や「☖7一王→☗7二金打」のように、

相手の王様の頭に金を打って詰む形を「頭金(あたまきん)」と言います。

金は前3方向と横2方向をカバーできます。

頭金で王手された場合、王様はこの金を取るか後ろに下がるしかありません。

この「頭金」も将棋の基本的な詰みの形となります。

 

金が王様で取られても取り返せるように、金を他の駒に支えることもポイントです。

取っても取り返せることを「紐がついている」とか「駒の連携」と表現されます。

 

頭金(あたまきん)

・頭金の形

 

・金が2枚ある時

相手玉は後方に下がるしかありませんが、後方3方向のどこに逃げても頭金で詰みます。

金が1枚以上あるときは「頭金」を考えてみると詰みが見えるかもしれません。

 

金と似た駒に銀があります。

金や銀のことを「金駒(かなごま)」と言いますが、銀は横に移動できません。

銀は上から抑えつける力が金より弱いことに注意が必要です。

ここに金と銀の違いがあります。

終盤は銀1枚よりも金1枚持っておくことを意識すると勝ちやすいです。

 

・金と銀が1枚ずつあって、銀を先に打った場合

この形は相手玉が下がってくれると頭金で詰みですが、よく見ると銀の横をすり抜けることができます。

 

・金と銀が1枚ずつあって、金を先に打った場合

この形は金に抑えつける力があるので相手玉は下がるしかありません。

まっすぐ後ろに下がってくれると銀打ちで詰みですが、ナナメ後ろに下がると銀の横をすり抜けてしまいます。

一見すると詰みそうですが、これは詰みません。

 

3.3.☗4二飛打→☖同飛→☗同と→☖6四銀打(106手目)

この局面ですね。

手の流れとしては☗4二飛打→☖同飛→☗同と→☖6四銀打の局面です。

わんたんさんが持ち駒の飛車を打って、いっぺいちゃんの飛車にぶつけるという手を指したところです。

 

配信では3時間09分45秒頃です。

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この☗4二飛打に対して「マジで予想外」といっぺいちゃんが言っていましたが、私も同感でした。

本当に狙いがあったのか、直感的に指したのか、わんたんさんに聞いてみたいところです。

☗4二飛打に対して、☖同飛→☗同とと進み、いっぺいちゃんに手番が渡ります。

 

 

いっぺいちゃんの指した手☖6四銀打は自然な対応でした。

手の意図としては自分の王様の上(自玉の頭)を守りつつ、相手の王様(相手玉)の逃げ道を封鎖する手です。

1手で複数の意味や狙いがあると一般的に良い手とされています。

☖6四銀打は攻防の一手で良い手です。

また、相手の桂馬の頭に銀を打つこの手は、「桂頭(けいとう)の銀・桂先(けいさき)の銀」と呼ばれる「手筋」「格言」です。

手筋とは局所的に良い対応とされている将棋の経験則です。

シレンで例えるなら「吹き飛ばし+場所替え(吹き場所)」のような経験則を手筋と言います。

「桂頭の銀」は、銀がナナメ後ろに動けるので桂馬がどちらに跳んでもすぐに取り返せる手堅い手とされています。

 

しかし、この☖6四銀打により7手詰めが発生しました。

私もこの7手詰めは配信中に自力で気づけてよかったです。

一見すると意図が分からない☗4二飛打でしたが、もしわんたんさんがこの詰みに気づいて飛車を打っていたら、私よりも上手いです。

 

あまりにも気になってしまったのでAIに分析してもらったところ、☗4二飛打→☖同飛の局面で21手詰めでした。私はわんたんさんが怖いです。

 

以下、正解手順です。

1手目は☗8三銀成です。

王様で取るか下がるかなんですが、下がると1手で詰みます。

☖6一王→☗5一飛打までの詰みです。

なので取る一手です。

☖同玉には☗9五桂打です。

王様が上がる手と下がる手がありますが、ここで三段目(※)が桂馬で封鎖されるのがポイントです。

桂先に銀を打ちましたが、その6五の桂馬が王様の左側に利いていて「こしわんたん🐕」しています。

※上下方向の列を「段(だん)」、左右方向の列を「筋(すじ)」と表現します。

 

まずは上に逃げてみます。

☖8四王には、☗8五金打までの詰みです。

「頭金」ですね。

3つの桂馬が良く働いた結果、詰みとなりました。

「三桂あって詰まぬことなし」という格言もあります。

☖7四王も、☗8五金打までの詰みです。

 

上に逃げると詰みなので、下がるしかありません。

下(☖8二王)は「頭金」で詰みます。

右下(☖9二王)も頭金の親戚みたいに詰みます。

どちらも☗8三金打です。ここでは☖8二王→☗8三金打の画像を載せておきます。

 

よって、最善の逃げは左下(☖7二王)です。

同様に頭金のように金を打って上から抑えつけていきます。

☖7二王→☗8三金打です。

合法手は☖6一王の一手ですが、☗5一飛打までの詰みとなります。

 

3.4.いくつか紹介したい局面

詰みを中心に解説してきました。

 

個人的にはリアルタイムで良い手を見つけられたので披露したい気持ちがあります。

軽く触れておきます。

 

3.4.1.70手目

いっぺいちゃんの☖3八竜の王手に対して、わんたんさんが☗5八金と対応した局面。

次の一手は☖7九銀打です。

この銀を取らせると5八の金を取ることができます。「送りの手筋」と言います。

この銀を取らなかった場合。

下(☗6九玉・☗5九玉)に逃げると☖4六桂打と攻め駒を足すことができます。

上(☗5七玉)に逃げると☖2七竜で金を取ります。先手の3八香車で後手の3四銀を取ると、先手玉が竜で取られてしまいます。つまり、金を取りつつ間接的な王手になります。

 

3.4.2.101手目

いっぺいちゃんが間違えて☖4五銀打をした局面。

次の一手は☗8四桂打です。将棋らしい「ただ捨て」だと思います。

角の頭が丸いことと持ち駒が十分なので、8三の地点をこじ開けていきます。

もしこの手をわんたんさんが指していたら初心者詐欺でした。

逆に私はこの手が見えてしまったことで、☗8三銀成からの詰みが見えにくくなってしまっていたことは反省ですね。

 

3.4.3.113手目

この局面何かありそうだったんですけれど、頑張って王手を続けても詰みはありません。念のためAIで分析してみましたが逆転も無いそうです。

リアルタイムでは、この局面で☖7九金→☗同玉→☖4六馬→☗8九玉→☖6九竜→☗9八玉→☖9七香打→☗同玉→☖9九竜→☗9八金打→☖7九馬→☗8六玉→☖8四香打を中心に私は考えていました。

☖8四香打まで進めた局面です。

☗8三銀成→☖同玉→☗9五桂打からの詰み筋をわんたんさんが見えてなかったので、

ここまで来たらわんたんさんも焦って間違ってくれるんじゃないかなと思っていました。

後手としては先手の7四銀が脅威なので、早い段階で☖7三歩を打ち、銀を後退させたいところでした。

 

具体的にはここら辺だったと思います。

・64手目。☖2七歩を打った局面。

☖2七歩の代わりに☖7三歩を打ってみました。

これなら一安心ですが、これでも☗8三銀成と突っ込んでくる手があります。

☗8三銀成→☖同玉→☗8六香打以下の詰みとなってしまいます。

☗8三銀成には、☖6一王とするしかないのですが、わんたんさんなら銀を下がってくれたと思います。

どうなんでしょう?ちょっと本人に聞いてみたいですね。

・わんたんさん目線(先手目線)で、☖7三歩が打たれた局面。

ここで銀を左上(8三)に突っ込んできてくれますか?

 

 

4.おわりに

詰みを中心に、私なりの考えで解説してみました。

詰み手順については省略せずに1手1手進め、読み抜けも無かったと思います。

 

また、将棋の基本的な詰みの形として「一間竜(いっけんりゅう)」と「頭金(あたまきん)」を紹介できたと思います。

「どうしたら実戦で一間竜の形とか、頭金の形まで持っていけるの?」という質問に対しては「実践経験を積んでください」としか言えないですね。

 

こそ練りできる将棋ゲームをいくつか紹介しておきます。

いずれも配信OKです。

 

・ぴよ将棋

www.studiok-i.net

COM戦です。レベル設定が豊富です。

1番こそ練りに使われていると思います。

高レートは私より強いです。

 

・つぼ将棋

www.afsgames.com

COM戦です。対人戦機能もあったのですが、荒らされたため閉鎖されました。

COM戦できる将棋ゲームと考えてください。

昔「ハム将棋」という有名なゲームがあったのですが、それよりちょっと強い感じです。
つぼ将棋5級<ハム将棋<つぼ将棋3級くらいのイメージです。

5級勝利=シュテン山道RTA全級30分くらいの難易度です。

 

・将棋ウォーズ

shogiwars.heroz.jp

対人戦です。最も利用者数が多いと思います。

ここでの対戦成績の段級位に応じて、将棋連盟から正式な免状をもらうことができます。

将棋ウォーズで対戦配信をしているプロ棋士もいます。

「時間制限あり」です。

 

・SDIN無料ゲームの将棋

sdin.jp

SDINは「エスディン」と読みます。

いっぺいちゃんとわんたんさんがオンライン対戦に使用したブラウザゲームです。

昔からあったイメージです。

一局が長くなってしまうので大半は時間制限ありですが、

「時間制限なし」はもしかしたらちょうどいいのかもしれません。

 

あと、今回使用した将棋の盤面を表示してくれるソフト(将棋GUIソフト)を紹介しておきます。

・将棋所

shogidokoro.starfree.jp

出力した画像は配信で使ってもOKです。

将棋所を起動してOBSに取り込むのも大丈夫です。

ソフト本体の再配布は禁止されているので、公式ページからダウンロードしてください。

 

 

観戦していた感想として。

いっぺいちゃんとわんたんさんはちょうど実力が拮抗していると思います。

いっぺいちゃんの第一感を信じる強さ、大胆な手を繰り出す一方で立ち止まって考える強さはシレンだけでなく将棋にも発揮されていたと思います。

わんたんさんの波に乗ってガンガン攻めていくスタイルやギリギリまでケチりたいローグライク力は将棋にも発揮されていたと思います。

名人戦七番勝負として、次戦は先手番と後手番を入れ替えるとバランスが良いかもしれません。

再戦コラボ配信を楽しみにしています。